むひょーお


by end-and-end

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最近の文化のまとめ

最近買った色んなものの紹介というかレビューです。

1.漫画:岡崎京子 「東方見聞録」
まだまだ刊行される岡崎京子の漫画。こんな風に未単行本だったものが20年以上の時を経て刊行されることが彼女の漫画家としての最高の勲章でしょう、もう漫画をかけなくても彼女がまだ生きていて、そして彼女の作品たちは常にピカピカの最新作のように輝きを放っていることの素晴らしさ。話としては初期岡崎の魅力満載のいい加減でテキトーで行き当たりばったりのボーイミーツガールもので、本当に楽しい気分になる。     8点

2.映画:「ペネロピ」
先祖の悪行の所為で呪いにかけられ、豚の鼻を持って生まれてきた女の子の物語。現代版おとぎ話とでもいいましょうか、呪いを打ち解くのが白馬に乗った王子様では無く自分自身というところが現代的解釈で共感が持てる。でもそこに至るまでの周囲のキャラの活躍が弱くてビミョー、が、クリスティーナ・リッチがかわいい、豚の鼻でも関係なくめちゃくちゃかわいいので許せる。インテリア関係とかも含め、アメリみたいな映画が好きな人向け。  7点

3.CD:「ダージリン急行 オリジナルサウンドトラック」
映画のラストで流れた「オー、シャンゼリゼ」が素晴らしかったので購入、その曲も含めキンクスのナンバーなど素晴らしい、音楽の使い方が抜群な映画のサントラは積極的にこれからも買っていこうと思います。   8点

4.CD:Thousands Birdies'legs 「Ⅱ」
個人的に去年のベスト邦楽だった女性ピアノ弾き語りシンガー、寺尾紗穂率いるバンドのアルバム。魂の奥深くを掴んで揺すぶり見つめなおすような迫力だったソロ作品と比べて、こちらは気軽に聞ける開放感ある風通しの良さ有り、ジャズ的な夜の帳有りと、違った一面があって、もちろん曲のよさは抜群です。意外と昔のエゴラッピン好きな人とかもはまるのではないでしょうか。   9点

5.映画:「マイ・ブルーベリー・ナイツ」
野良・ジョーンズ主演で話題のウォン・カーウァイ最新作。相変わらずの映像センスには脱帽ですが話としてはビミョーだ、こういう、ライ・クーダーの音楽が似合うような世界をやるにはウォン・カーウァイには脚本とユーモアの才能が足りないんで、やっぱり恋する惑星みたいなちょっといい加減なポップな世界に戻って欲しい。
といいつつ、雰囲気は素晴らしく、今日の仕事中僕はずっとブルーベリーな夜の余韻にひたっていましたとさ。ラストのキスシーンの映像センスは凄いよ。  7点

6.漫画:山川直人 「コーヒーもう一杯 Ⅳ」
超名作コーヒー短編集の4巻。相変わらずコーヒーにまつわる些細な日常を物語に変えるその切り口語り口の素晴らしいこと。コーヒーが飲みたくなることこの上ない。やっぱりこの人は天才ですよ  9点

7.漫画:山川直人 「地球の生活」
で、その作者の同人誌時代の名作を集めた短編集。淡々とした語り口から広がる無限の世界、無限の雰囲気、無限の心。何で淡々として、感情を排した語り口なのにこんなに心が溢れるのか、小さな物語が無限を感じさせてくれます、これが心に響かなきゃその心は嘘ですよ。  10点
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by end-and-end | 2008-03-28 01:00

2日休暇出来事

月曜日の仕事が長引いて、火曜日に目覚めたのは12時でした、卒業式もう絶対間に合わないと悟り、とりあえずそば茹でて喰ってみる。そばの味しかしなかった。

まあ福島には行くよ、ということで地下鉄ガタガタ、バス停までたどり着いて煙草の煙と一緒にバスを待っていた、待っていたらたくさんカップルが歩いているなあ、手をつないで歩いているなあ、でも全く話さず前ばかり見て歩いていて恋をしているんだなあ、と思う。しかし何故お話しないでいるんでしょう、いいえ、つないだ手のひらで会話してますってか。僕には無理だなあ、言葉が無いと安心できないし、何より不安になれない。

福島行きを待ってると先に山形行きが。山形という文字が、その文字がまだ文字だけでなく実体を伴っているからこれだから嫌だ、これだから地元は嫌いだ、早くも文字だけの存在になって欲しい。

と思ってたらバスを降りて福島でした、電車の前に本屋で漫画買ってサークル棟に行ってダラーとしてたら飲み屋で飲み会になっていた。

まあ、あとは余計な言葉でずらずらら、というより卒業おめでとうございます。であります。素直な心には綺麗な涙が咲くんだね。

終わりの後ははガストで理不尽レストラン、バナナパイ→雑炊→プリンの理不尽レストラン、もたれて吐いて、座ってもたれてまた吐いて、あー久しぶりに吐いたなあ、結構吐くのって気持ちいいなあとかこれで太らずに済むし食べた満腹感はそのままであら素敵とか心が描いておりました。

そんでまろさんの家で眠って先に起きて読書して、まろさんが起きて醤油、とことん醤油なラーメン食って仙台に戻って地下鉄ガタガタ。

あとは夜にブルーベリーな映画を見て終わり。
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by end-and-end | 2008-03-27 00:48

豚の鼻を笑うな

休みの日は大抵グータラと、惰眠をむさぼって映画を見てCD買って終わるわけですが今回もそんな感じ、変わり映えしませんな、とか別に誰にも言われないし実際変わり映えしないし変える気もそんなにないけど、今日は髪を切ったから少しはいつもと違うじゃないかい。

切られた髪の群れ、黒いその群れを見るとさっきまで自分の一部であったのに痛みのかけらも無く、自分の一部から自然界の一部に変わっていくことにいつもびっくりです、自分の体の一部だったものに何の痛みも感じてあげられないので思わずすいません。

見たい映画は今週3本あったけど眠りすぎて動く間もなくまた眠ってなので一本しか見てないよ、寝てる間に見る、あるいは見させられる夢がある意味一番楽しい映画なのかもよ、でも起きたら忘れてるし、たまにそれが現実になって思い出したりするけどそうするとその夢はもはや映画じゃないかもよ、とりあえず「人のセックスを笑うな」と「全然大丈夫」を今週は見逃したのだよ、そうかもよ。

映画館にはいつものように時計をしていかなかった、映画館は唯一時間が存在しない場所、ただ観客の数だけ真実があって、それぞれの時計を刻む、映画が終わって時間の存在を思い出す、映画館を出た時の色の変化によって。そういう場所だから好きで大好きです、だから映画館に時計はいりません。だって映画館には時間が無いから。

明日の朝は休日明けの朝でクソッタレ。アメリカの詩に
「あたしの糞ったれ人生の最高に見事にハングリーな朝はフライドポテトのようにファックしてよ」
ていうのがあるけど、まさにそんな気分になるのが分かっていながらおやすみなさいが眠りに誘う。
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by end-and-end | 2008-03-20 00:21

next続き

2月末のレビューーの続き作り、かっしいさんのまんまミュージックマガジンジャンじゃないかという批判には負けませんよ、だってその通りだからでやんす。

1.cruyff in the bedroom 「saudargia」
下北沢が誇るシューゲイザーバンドの2003年以来の新譜。やっぱり今一番好きな日本のバンドかも、もう新譜聞けないのかと思いながら待ち続けましただけありましたかっこいい、今回はまさかのほとんど日本語歌詞。美しいメロディーと美しい轟音ギターで夢の世界に連れて行ってもらえます、アルバム全体で見るとやや単調だけどもかっこいいから良し良しもしもし。  9点

2.YMCK 「ファミリージェネシス」
ファミコンのピコピコ音(いわゆる8bitの音です)でテクノポップを創造する方々の新譜、ファミリーコンピューターこそ世界一のゲーム機と思っているぼくにはたまりません。女性ボーカルのポップな声も酔い良い、ただ逆にこれを聞くとドラクエとかコナミとかナムコの音楽はもっともっと凄かったなーという気持ちにも襲われるこの衝動。  7点

3.映画 「潜水服は蝶の夢を見る」
簡単には褒めてやんねーと思いながら見たのに、あまりの素晴らしさに結局うちのめされる。意識は全く正常なのに、体は動かないという稀な症状「閉じ込め症候群」で、左目以外の自由を失った男が瞬きだけで自伝を書き上げるという実話。難病ものでもただ涙頂戴に走る日本映画とは全く次元の違う素晴らしさ、幻想的映像に僕も蝶の夢が見れました。  9点

4.映画 「ラスト・コーション」
簡単には褒めてやんねーと思いながら見たのに、あまりの緊張感に心のおくが大絶賛さん。R-18で、香港大スターのトニーレオンがヒロインを様々な体位で責めたてる映画として話題ですが、何より映像一つ一つの緊張感が段違い、何気ない会話のシーンでも緊張感たっぷりなんで見てて疲れるねそうですね、ちなみにヒロインは腋毛が生えてたのでした。  9点

5.川上未映子 「先端で、さすわ、さされるわ、そらええわ」
芥川賞作家の処女作含む短編集、一歩間違えたら五線譜を踏み外してしまいそうなその独特の言葉リズムは、初めからすでに確立されていたんだなと思う。どの作品も荒削りながら想像の翼広げた理論が現実を鋭くえぐり出す素晴らしさ、特に「4時の性交に、彼女はうっとり、うっとりよ」っていう短編が凄すぎる。  9点

6.映画 「ダージリン急行」
アメリカにたくさんいるアンダーソンっていう名前の映画監督の中でも、もっともサブカルくさいウェス・アンダーソン監督の新作。相変わらず挙動不審な透かしっぷりがたまらない、涙が出そうになるけど、最後は何よりも笑顔になれる素晴らしい作品で、思わず電車に飛び乗って心の旅に出たくなるぜ思わず今日ケーキ屋さんでダージリンティー飲んじゃったぜ、序章にあたる短編はおしゃれさん、ちょい役でビル・マーレーが出てるのもたまらんま。  10点

7.映画 「子猫の涙」
実話らしいが絶対嘘だこれファンタジーじゃないの、と思う。物語序盤は良かったが下げマン広末が出る中盤がややダウン、終盤巻き返して、最後に蛇足。っていう構成ですが、なんか嫌いになれない映画。子役の女の子が素晴らしかったのと、武田真治が地上からちょっと宙に浮いちゃってるような、独特の存在感と話し方でこの実話という名のファンタジーにはまってる。つまりはとても役者陣が頑張ってる、のに、のににのに、広末がなー、相変わらず辛い演技力だ、あとはボクシング映画だからって赤井秀和出すのはもう禁止にしてくれ頼む何が浪速のロッキーだ、僕たちのロッキー・バルボアとアポロさんをこんな勘違い役者といっしょにするな。  7点
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by end-and-end | 2008-03-13 00:50

近況

僕の部屋には時計が二つ、目覚まし時計が二つありますが朝起きるとそれぞれがそれぞれ違う時間をチクタクチクタク、長い針と短い針と、働き者の針とで自分勝手になぞるもんだから、本当の時間が分かりません、事実が部屋に二つもあると部屋に一つしかない真実がふらふらになるのです、時間は事実、心は真実。

とは言っても事実は世界に一つだけという事は世界中の世界達の掟なので、それに合わせて朝にもなるし夜にもなって、それに引きずられるように真実は眠くなったり目が覚めて、真実は世界の心の数だけあるわけで、それがみんな事実に振り回されて、生活という文字を作っています、時間は事実、心は真実。

真実は脱皮します、次々と脱皮して、同じことが悲しくなったり楽しくなったり逆立ちしたり、そんなこんなでやがて心からも脱皮して、そうして真実は事実の一部、歯車みたいになるのだなあ、そんな風に、回って逆さまやがては忘れで、全く違う真実になったり、あるいは無くなったりしますなんですが、たまーに困った真実もあって、事実からまた真実になるもんだから、時間に心が置いてかれてしまいます、


つまりはなかなか追い抜けないので、正確に言うと追い抜いたつもりがあっという間に抜き返されて、というわけで困ってしまってるんですよ、という話でやんす。
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by end-and-end | 2008-03-08 00:10

じょるでぃーくらいふ

昨日、一昨日と福島福島、福島。

とても楽しかった楽しかった、一人一人楽しんでいる、だけでなくて、それが絡んで、うねって、渦巻いて、一つの大きな巻き込む楽しさ面白さ、思わず自分と比べて、思わず嫉妬してしまうくらいの大きな楽しさ面白さでした。

もう3月ですからね、最後には思わず気持ちに追いかけられて、追いかけられて泣いてしまう人もいるでしょう。昔の様に「泣くな泣くな」とは「言いません言いません」、言いませんけれどそれでも涙は透明なわけで、透明ということは何かが映るわけで、ならばそこには楽しいが、面白いが映らねばなりませんなりません。というわけで泣いても鳴いてもないたとしても、楽しい面白しろいをやり遂げて、やり遂げても続けて欲しいです。

いくらの方が見ているか分かりませんが、昨日、一昨日は心の全方向が楽しかったので、お世辞とか形式ではない、滲み出て隠し切れない感謝の気持ちが確実に在るのです。ありがとうございました。
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by end-and-end | 2008-03-07 00:13