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むひょーお


by end-and-end

映画メモvol.1

今年はすでにたくさんの映画を見たので記憶の消えぬうちに偉そうにミュージックマガジン風に10点満点でレビューです。

1.「4分間のピアニスト」
甘っちょろい音楽を通した心の交流なんて糞喰らえってな感じの、痛いほどの音楽による心のぶつかり合いを描いた物語。こんな話を作れて、自国のアカデミー賞までくれてやるドイツ人って本当にキチガイばかりだな。特にラストの演奏とヒロインの野性的な目はキチガイカタルシス全開、こんなに心が自由に叫ばれた音楽は他には無い。音楽の真実を教えてくれる傑作、今年のマイベストと自信を持って推薦できます。                           10点

2.「ダーウィン・アワード」
その年にもっとも愚かな死に方をした人に、その劣悪な遺伝子を失くすことで人類の進歩に貢献したことを賞するダーウィン賞をモチーフにした映画。本当に楽しんで作られた感じのする映画で好感が持てる。何よりウィノナ・ライダーが祝、復活、かわいい。メタリカも出演   7点

3.「ペルセポリス」
フランス製アニメ。画が動いてるというより絵本が動いてるようなその表現力が圧巻。情報量ではなくイメージで勝負するその表現力は日本とはまた異質。話も一人の女の子の物語として非常に魅力的。                                              9点
 
4.「アパートの鍵貸します」
リバイバル上映。名作はいつまでたっても名作な恋愛喜劇。何回見ても欠点等何一つ見つからない素晴らしい出来、映画としての一つの完成形です。                   10点

5.「ネガティブ・ハッピー・チェーンソー・エッジ」
非常にネガティブで悲しい出来となってしまった。テンポが悪いうえに主演の市川隼人の大根ナレーションが輪をかけてテンポを悪くする悲惨さ。演出も何がしたいのか良く分からない、元々の話のスジはいいのに監督と大根役者の力で駄作になる典型。               5点

6.「グミ・チョコレート・パイン」
これが失敗したらどうしようって言うくらいの名作小説映像化。決して歴史的名作というわけではないけど、テンポ良く、丁寧に話を進めていく手腕はさすがケラさん。ケラさん監督で犬山イヌ子も当然出演、ナゴム関係ということで主題歌は電気グルーヴ。                8点

7.「音楽世界遺産の旅 ジプシー・キャラバン」
世界各地のジプシーバンドによるアメリカツアーの模様を収めたドキュメンタリー。僕の大好きなタラフ・ドゥ・ハイドゥークスが出ていて、そのうえ彼らの大ファンであるジョニーデップがコメントを寄せていて大満足。ジプシーと呼ばれる人々の文化や想いを覗くことの出来る貴重な映画。                                                    7点

8.「エンジェル」
フランスで今最も勢いのある映画監督のフランソワ・オゾン最新作。オールド・ハリウッド風に、夢と現実の狭間に生きる一人の女性の生涯を見事に描ききった力作で、特に20代の女性に受けそうな出来ですな。                                         8点

9.「アメリカン・ギャングスター」
力強い演出、熱のこもった役者の演技で2時間半の上映時間もあっという間に過ぎる傑作。瞬きすら許されない迫力に満ちた映像を、テンポ良くつないでいく演出はさすがリドリー・スコット。デンゼル・ワシントンにラッセル・クロウも力のこもった演技で、全国上映の映画として申し分無い出来で万人におすすめ。                                     9点
by end-and-end | 2008-02-13 14:48